
動かした事態の大きさで並べると、VIVANTの必殺技は7つに絞られます。派手な銃撃戦だけでなく、旗や送金のような「手口」まで入るのが、この作品の面白いところです。第1シーズンの結末を含むネタバレがあるので、未視聴の方はご注意ください。
第7位 テントの旗
銃も爆弾も使わない、地味な「必殺技」です。それでも7位に入れたのは、テントが犯行声明を出さず、乃木家の家紋と同じマークの旗をテロ現場に掲げるのが流儀だったからです。声明も思想も示さず、家紋と同じ旗だけを現場に残す手口が、テントという組織の不気味さを際立たせました。何を求めているのか分からない相手ほど、怖いものはありません。この一枚の旗が、のちの物語の入口になっていました。
第6位 劉銘軒のマインドコントロール
潜入した側が、気づけば相手の手のひらにいる。この逆転が6位の核心です。劉は野崎の潜入を見破って勾留し、策略で支配下に置いたうえで、ジャミーンの住所を自白させる結果を招きました。死んだはずの劉が野崎の変装を見破り、マインドコントロール下に置いて重要情報を引き出した点が、何より脅威です。腕力ではなく、人の内側を崩して情報を抜く。ここが地味に怖いポイントです。
第5位 1億ドル誤送金 1億ドル(約140億円)
正直、この数字には驚きます。1億ドル、日本円で約140億円です。丸菱商事がGFL社へ1億ドルを誤送金した事件が物語の発端であり、テントの資金調達の手口でもありました。誤送金とテロ代行がテントの収益源で、その金は児童養護施設の運営資金になっていたのです。悪事の金が、誰かの暮らしを支えている。この皮肉が、物語を一気に複雑にしました。
第4位 シャキ城奪還作戦
ここから、乃木が自ら動く作戦が続きます。協力者の助力とハッカー2人の後方支援を受け、城内の罠とシンシーの兵士を突破して別班員を救出しました。乃木が単独で救出に動き、麓の村人を説得して城へ突入し、拉致された別班員を救い出した作戦だからこそ、この順位です。力押しだけでなく、人を動かして道を作る点が見どころです。
第3位 山本巧の排除
乃木の別の顔が、最もはっきり見えた場面です。誤送金事件の黒幕が山本と知った乃木は、部下の黒須と共謀し、自殺に見せかけて排除しました。別班員としての本性を現した乃木が黒須と組み、自殺に偽装して黒幕のモニターを消した手際が、この順位の根拠です。迷いのなさがとにかく冷たい。味方の顔をしていた人物の底が、ここで見えました。
第2位 別班員を撃っての潜入
任務中に他の別班員を銃撃し、ノコルを通じてテントに入り込む。この一手が、40年ぶりに父と再会する道を開きました。乃木が他の別班員を撃ってテントへ入り込み、組織の実態と真の目的を知るきっかけを作ったため、2位です。味方を撃つという賭けに出た先で、物語の核心にたどり着いたわけですね。さて、これを超える決定打とはどの場面か。答えは第1位です。
第1位 ベキへの狙撃
1位は、ベキへの狙撃です。逃亡したベキが復讐に動く寸前、急ぎ帰国した乃木が狙撃し、第1シーズンの事件を収束させました。復讐が実行される寸前に急遽日本へ戻った乃木が狙撃し、一連の事件に幕を下ろした場面だから、決定打として外せません。間に合うかどうかの瀬戸際で放たれた一発が、全てを終わらせた。ここがこの順位の説得力です。
惜しくもランク外
アル=ザイールの自爆テロ、タイラン買収によるエリシャの機密聴取、チンギスによるドラム救出も、あと一歩のところで7位以内に届きませんでした。
ブログ運営者より
ここまで読んでくれて、お疲れさま。温かいお茶でも飲みながら、VIVANTの余韻にひたってもらえたらうれしいな。ベキへの狙撃の静かな緊張感は、思い出すだけで背筋が伸びるのよね。派手さだけじゃなく、テントの旗みたいな不気味さまで並べられたのも楽しかったよ。あなたの1位は何だったかな?





