
策を仕掛けた側が、いつのまにか別の誰かの策にはまっている。VIVANTは、そんな読み合いが何重にも積み重なる物語でした。今回は策の規模と、事件に与えた影響の大きさで10人を並べます。ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
第10位 タイラン・グリエワ
立場は情報ブローカーです。研究者のエリシャを拘束して人質にし、その依頼でシンシーが娘のプリシャを探すことになりました。自分は動かず、大きな組織を動かす構図が実にずる賢いところ。ただ、乃木に買収されて機密の聞き出しを許してしまった点で、策士としては詰めが甘かったと言わざるを得ません。
第9位 櫻井里美
別班司令という肩書きの人物です。部下が拉致された際には緊急招集で組織を動かし、潜入の困難さを見極めて救出断念という冷静な判断を下しました。助けないという選択は、派手な作戦より重い決断です。仕掛ける策ではなく、引く判断で存在感を示したタイプで、地味に外せないポイントになります。
第8位 新庄浩太郎
野崎の部下でありながら、テントのモニターでもあった二重の立場の人物です。公安の部下として野崎のそばにいながらテントに通じ、ベキの逃亡を成功させました。さらに、のちには奪還作戦にも加わっています。上司の隣で別の顔を保ち続けた胆力は、見返すほど味わい深いです。
第7位 ノコル
テントのナンバー2で、乃木のテント潜入を仲介した人物です。資源開発会社を経営して孤児院も運営し、乃木を通じた鉱脈買収や奪還作戦を裏から支えました。表に立つより、支えて動かすのが得意なタイプ。奪還作戦でも協力した点が、順位を押し上げています。
第6位 樊林杏
シンシーの最高責任者で、別班への復讐に燃える人物です。中国公安部と結びつく諜報機関を率い、ジャミーンの正体を疑って住所を把握し、工作員を送り込みました。標的が日常を送る家まで踏み込む執念が、この順位の根拠です。組織力という武器の大きさを、正直あなどれません。
第5位 山本巧
乃木の同僚という、いちばん身近な位置にいた黒幕です。実はテントの特別諜報員モニターで、丸菱商事の社員として潜みながら誤送金事件を仕組みました。長く乃木にも正体を悟らせなかったのが、この人物の最大の策。日常に溶け込む力で、物語の入口そのものを作った人です。
第4位 劉銘軒
死んだはずのエージェントとして現れた、という登場の仕方がまず反則級です。幹部になりすました野崎を見破って勾留し、その後は策略で野崎を支配下に置きました。さらにドラムにも凶弾を放っています。野崎のマインドコントロールまで含めて、潜入側の策を丸ごとひっくり返した点が高評価です。
第3位 ノゴーン・ベキ
テントの創始者です。孤児院運営の資金を得るため、誤送金やテロ代行で収益を上げる組織を築きました。拘束後も逃れて復讐を図っており、策の土台そのものを作った人物です。日本移送後に逃亡して死亡したと思われながら、側近とともに生存していた展開は、策士の底力をまざまざと見せつけます。
第2位 野崎守
公安の刑事でありながら、シンシー潜入のため別班員拉致を手引きした作戦の中心人物です。別班員の情報を手土産にシンシー最高責任者へ接触し、幹部に成りすます大胆な潜入策を実行に移しました。刑事が敵組織の内側へ入り込む発想は、スケールの面でも群を抜いています。それでは、この大胆さをも上回る策士は誰なのか。第1位をぜひ見届けてください。
第1位 乃木憂助
第1位は、やはりこの人です。別班員として山本を自殺に見せかけ排除し、テントに潜入しました。部下の黒須と共謀して黒幕を排除し、テントに入り込んで父と再会。のちには協力者を束ねてシャキ城の別班員を救出しています。第2シーズンでは単独の奪還作戦を組み立てており、策の規模と事件への影響は頭ひとつ抜けています。
惜しくもランク外
チョッキー、太田梨歩、チンギスの3人も、ランキング入りを最後まで争った名前です。
ブログ運営者より
ここまで読んでくれて、本当にお疲れさま。もし野崎と劉銘軒が同じ部屋にいたら、先に相手の裏をかくのはどっちかな、なんて想像しながら並べていたの。VIVANTは、見返すたびに誰かの策が違って見えるのよね。あなたの1位は誰だったかな?





